旭川ペットの訪問鍼灸院の院長平山はじめに関心をお持ちいただきまして、ありがとうございます!
実は案外「獣医師がなぜ鍼灸をしているんですか?」と質問されることが少なくありません。
そこで、この記事では院長平山はじめのプロフィールとして私がペットの鍼灸を始めたきっかけについてお話しようと思います。
東洋医学に興味を持ったきっかけ
私が鍼灸や東洋医学に興味を持ったのは、獣医学を学んでいた大学時代。
武術の稽古を始めたのがきっかけでした。
「東洋医学と武術? 何の関係が?」
そんな風に思われる方もいらっしゃるでしょう?
しかし武術を稽古している過程で気づいてしまったんです。
武術の技には、相手と自分との一体感を得ることが必須であることを。
そのためには筋肉をできるだけリラックスさせ、重心バランスを大切にする必要があることを。
遠回りの末に専門学校へ
逆に言えば、人は自覚がないだけで、筋肉を緊張させ自分でコリを作っていることを。
そのせいで姿勢や重心バランスを崩してしまい、知らず知らず自分で痛みや不調を作り出してしまっていることを。
その方向で医学や健康を考えるなら、薬や手術ではないということを。
鍼灸や東洋医学に関心を持ったのはそのときです。
しかし当時の私は大学生。
おいそれと進路変更はできません。
何とか大学を卒業し、一時は好きだった牛や馬の診療に携わりました。
しかし縁あって2年間青年海外協力隊に参加させてもらい、帰国後に鍼灸を含む専門学校に通えることになりました。
挫折した私に愛犬が教えてくれたこと
実はこのとき私はもう獣医師として携わる気持ちはありませんでした。
牛や馬の診療で気持ちが擦り切れてしまっていたのです。
そして専門学校生として鍼やお灸がそこそこできるようになってきました。
そんなとき自宅には14歳のグレートピレニーズがいたのです。
学校から帰宅して愛犬を撫でていると足が氷のように冷たいことに気づきました。
「まだ学生だけどお灸してみようかな。いやいやちょっと待てよ!おれ獣医師だった!」
そう、獣医師は動物の医療に関してはオールマイティの資格なのです。
そこで愛犬にお灸をしてあげました。
すると、氷のようだった足が少し温もったのです。
そして、自分の目が見開かれたような心地がしました。
「おれ、もう少し獣医師として動物と関係していられるかも」
身体の専門家としてのペットの鍼灸師
この時点で獣医師としてというより、重心バランスを含めた身体コントロールの専門家として東洋医学に携わるつもりでした。
しかし、鍼灸や東洋医学を通してなら動物、特に犬猫さんを中心にしたペットに関われるかも知れない。
愛犬が、そう気づかせてくれたんですね。
そこからです。
私がペットの鍼灸師を始めたのは。
私は、獣医師というより身体の専門家だという自負があります。
獣医師としての鍼灸をご希望の方は、国家資格はなくてもセミナーなどで鍼灸を勉強されて施術されている獣医師はゴマンといます。
でも中には「平山で良い」と言ってくださる方がいるかも知れない。
そんな方のために平山はじめは今、ペットの鍼灸師をしています。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
あなたとのご縁が結ばれますように。